MRI検査に関するコラム

(4)胸腰椎椎間板ヘルニアにおけるMRI検査

椎間板ヘルニアは、椎間板物質(線維輪・髄核)の変性により起こる椎間板物質の脱出であり、これが脊柱管を通る脊髄神経を圧迫することで急性または慢性の脊髄障害を引き起こす疾患です。

特にミニチュアダックスフンドに多く、症状はヘルニアの進行速度、量、部位により様々で、初期では抱き上げると痛がったり段差の上り下りで嫌がったりなどの痛みを訴えることが多く、そこから進行するにつれて後肢の麻痺が起こっていきます。

<<椎間板ヘルニアにおけるMRI検査の利点>>

・脊髄造影検査を行わなくてよい

・椎間板物質(線維輪・髄核)変性も評価できる

・椎間板ヘルニアの診断だけでなく、脊髄実質も評価できる

<症例1>

椎間板ヘルニアHansenⅠ型 T2W(T2強調画像) -矢状断像-

T2W(T2強調画像) -横断像-

<症例2>

椎間板ヘルニアHansenⅠ型 T2W(T2強調画像) -矢状断像-

T2W(T2強調画像) -横断像-

<症例3>

椎間板ヘルニアHansenⅡ型 T2W(T2強調画像) -矢状断像-

T2W(T2強調画像) -横断像-

軽度であれば内科療法で改善することもありますが、重度になると深部痛覚の消失、排尿不全といった症状が起こり、早急に外科手術が必要になることがありますので注意が必要です。