犬や猫のCT撮影で、門脈血栓症の症例に遭遇することがあります。
門脈血栓症の原因は肝・胆嚢系疾患、膵臓疾患、腫瘍性疾患、血液系疾患など様々です。
門脈血栓症の臨床症状は無症状から消化器症状まで多岐にわたります。
当院でCT撮影をした門脈血栓症の犬と猫2症例を紹介します。
<<症例1:A・コッカースパニエル 13歳 避妊メス>>
主訴は腹囲膨満、超音波検査で腹水貯留を認めた為、精査を目的にCT検査を行いました
門脈血栓を黄色の円で示します
<<症例2:メインクーン 8歳 避妊メス>>
主訴は食欲不振、呼吸速泊、流涎、痙攣で、精査を目的にCT検査を行いました
門脈血栓を黄色の円で示します
上記の2症例は、門脈血栓症の基礎疾患の治療を行うことで、良好な経過をたどりました