NANSEI ANIMAL HOSPITAL

なんせい動物病院・動物CTセンター

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沖縄県内初のマルチヘリカルCT導入

(32)口腔内悪性黒色腫(悪性メラノーマ)におけるCT検査の活用

今回は口の中の悪性腫瘍、その中でも悪性度が高く術後の再発や転移が多く見られる悪性メラノーマについてのお話です。中高齢のワンちゃんでは歯肉や唇、舌、扁桃など様々な部位に腫瘍が発生することがあります。

今回の症例は12歳・メス・トイプードルの上顎の歯肉から大きな腫瘍ができていました。

可能な限り口腔内の腫瘍を切除し病理検査を行いました

<病理検査>

口腔内悪性黒色腫(悪性メラノーマ)

3ヵ月後には再発し、前回より巨大化した腫瘤は口腔内におさまらなくなってしまいました

CT検査では上顎骨が破壊され眼窩すぐ近くまで腫瘍が浸潤していました

浸潤の進んだ口腔内の悪性腫瘍は顎骨を含めた外科切除が最良の治療法です。既に転移している場合や切除不可能な場合は、抗がん剤治療や放射線治療が必要となりますがその有効性は限られています。

幸い他臓器への転移が見られなかったため、専門医協力のもと上顎骨含めて腫瘍を完全摘出しました。

手術部位の皮膚は癒合するのに時間はかかりますが、現在は腫瘍の自壊による悪臭からも開放され普段通りのご飯を食べられています。