沖縄県内初のマルチヘリカルCT導入

(29)GISTにおけるCT検査の活用

吐き戻してぐったりしている、という主訴で高齢のわんちゃんが来院されました。 検査の結果、腸管にできた巨大な腫瘍が穿孔し、ひどい腹膜炎を起こしていることが分かりました。

CT検査では盲腸の腫瘤、腸穿孔による腹膜炎であることが分かりました。

細胞診断では「リンパ腫ではない」ことが分かりました。

緊急手術を行い、穴のあいた腸管(盲腸部分)を腫瘍ごと切除し、縫合後、お腹の中をよく洗浄して閉腹しました。

<手術写真>

<摘出した腫瘤>

病理組織検査の結果は“GIST(消化管間質腫瘍)”でした。術後の経過は良好で、今は元気に元通りの生活を送っています。