沖縄県内初のマルチヘリカルCT導入

(15)多発性門脈シャントにおけるCT検査の活用

門脈体循環シャントとは本来肝臓に流れるべき血管(門脈)が肝臓に流れず別の循環血管(体循環)に流れる病気のことです。

それによって肝臓に流れる血管が少なくなるため肝臓が成長しなくなり、最終的に線維化を起こし肝臓が機能しなくなる怖い病気です。

門脈体循環シャントの診断は血液検査や超音波検査で仮診断し、CT検査で確定診断を行います。

今回来院した腹水貯留の1歳のワンちゃんは、CT検査の結果「多発性門脈体循環シャント」「門脈低形成症」になっていることが分かりました。