沖縄県内初のマルチヘリカルCT導入

(12)多発性骨髄腫におけるCT検査の活用

犬の腫瘍の中に多発性骨髄腫という骨髄の癌があります。

症状は、活動性の低下、跛行、失明など様々です。

診断には骨髄検査、尿検査、レントゲン検査、血液検査などを行います。

この腫瘍の恐ろしいところは「パンチアウト」といって骨融解を起こすことが知られており、大変な痛みを伴います。

今回来院したワンちゃんは、後肢麻痺が認められ、椎間板ヘルニアを疑っていました。レントゲン検査には異常がなく、血液検査では高カルシウム血症が認められました。

<CT検査では脊椎と肋骨にパンチアウトがみられました>

病理検査の結果「多発性骨髄腫」であることが分かり抗癌治療を行うことになりました。