沖縄県内初のマルチヘリカルCT導入

(11)腹腔内腫瘤におけるCT検査の活用

フェレットの腹腔内腫瘤に対して、CT検査が活用された例を紹介します。

主訴は食欲不振です。超音波検査では、腹腔内腫瘤が存在するのは分かりましたが、それが何なのかは分かりませんでした。

<超音波検査>

次に針生検を行いましたが、肝臓由来の腫瘍が疑われるとのことで、確定診断には至りませんでした。

<CT検査を行いました>

結果は、肝臓やリンパ節でもなく、独立した起源不明腫瘤が認められました。

飼い主さんと相談した結果、腫瘤の摘出手術をすることになりました。

<腫瘤摘出手術>

病理検査の結果は「骨形成性粘液腺腫」という珍しい腫瘤でした。

飼い主さんもフェレットも、原因不明の腫瘤の恐怖から開放され、穏やかに生活されています。