沖縄県内初のマルチヘリカルCT導入

(10)肝臓疾患におけるCT検査の活用

今回は肝臓疾患にたいして、CT検査が有効であった症例を紹介します。

症例はシーズーです。主訴は健康診断で肝臓数値の上昇でしているとのことでした。

ワンちゃんは元気で食欲もあるのですが、いくら肝保護薬を飲んでも肝臓数値が下がらないとのことでした。副腎疾患も疑い、ACTH刺激試験も行いましたが、正常でした。

<肝臓超音波検査は異常がみあたりません>

<CT検査で肝臓、副腎、下垂体の検査を行いました>

結果は肝臓の門脈血管の萎縮がみられ、肝障害が疑われました。

次に確定診断をするため、肝臓バイオプシーを行うこうとになりました。

病理検査の結果は「門脈低形成」でした。