今回は肝臓疾患にたいして、CT検査が有効であった症例を紹介します。
症例はシーズーです。主訴は健康診断で肝臓数値の上昇でしているとのことでした。
ワンちゃんは元気で食欲もあるのですが、いくら肝保護薬を飲んでも肝臓数値が下がらないとのことでした。副腎疾患も疑い、ACTH刺激試験も行いましたが、正常でした。
<肝臓超音波検査は異常がみあたりません>
<CT検査で肝臓、副腎、下垂体の検査を行いました>
結果は肝臓の門脈血管の萎縮がみられ、肝障害が疑われました。
次に確定診断をするため、肝臓バイオプシーを行うこうとになりました。
病理検査の結果は「門脈低形成」でした。