沖縄県内初のマルチヘリカルCT導入

(4)膣平滑筋腫におけるCT検査の活用

膣平滑筋腫は避妊手術をしていないワンちゃんに見られる生殖器の腫瘍です。

初期症状がほとんどなく、見ためも分かりにくいため、ある程度進行してから外陰部から出てくる腫瘤に気がつくことも多いです。

当院に来院したワンちゃんも症状はなく、外陰部から腫瘤も出ていないので飼い主さんは全く気がついていませんでした。当院でトリミングをした時、トリマーさんが発見しました。

<会陰部(肛門の下、外陰部の上)が腫れています>

全く見に覚えのない病気に飼い主さんも困惑していましたが、とりあえず検査を受けることになりました。

いつものように血液検査、レントゲン検査、超音波検査を行いましたが、飼い主さんにはいまいち重症度が伝わりずらかったようです。

<レントゲン検査>

<超音波検査>

次にCT検査を行いました。CT画像を見て、ようやく飼い主さんは手術を決断しました。

<CT検査>

手術ではCT画像を元にたてた手術計画が役立ち、なんとか巨大な腫瘤を取ることができました。今後も定期的に経過観察していく予定です。

<手術>

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Alexion