NANSEI ANIMAL HOSPITAL

なんせい動物病院・動物CTセンター

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コラム

(4)カメの卵詰まりと卵管脱(看護師のOPE体験記)

17歳のカメさんは卵を何個か産んだ後に、総排泄腔(尿や便、卵などが出るところ)から体内の組織と思われるものが出てきて、それが出血してぐったりしている、ということで来院しました。

診察をしたところ、レントゲン写真に多数の卵が写っていました。(お腹の中に写る楕円形の影が卵です)

レントゲン写真

血液検査のため採血

検査の結果から、卵詰まりをおこしていて、それが原因で総排泄腔から卵管が出てしまったのではないか、ということで入院して手術をすることになりました。更に卵管からの出血で重度の貧血があることも分かりました。

1回目の手術は貧血を考慮して、麻酔をかけて体外に出た卵管の除去・止血をして終了しました。その後は、点滴や食餌療法で貧血を改善させ2回目の手術を待ちました。

いよいよ2回目の手術です。

いつものように整形外科器具で甲羅をあけ、体内から卵、卵胞、卵管を摘出します。
甲羅を開けてから体内に詰まった卵を取り出しました。
殻で覆われた卵が5~6個、黄色の卵胞が大小多数、あとは体内に残る卵管を摘出しました。

卵と卵胞を取り出す場面

手術後

まさかこんなにたくさんの卵や卵胞があるとは想像もしていなかったので驚いてしまいました。写真では見えづらいかもしれないですが、小さい卵胞がたくさん塊になってる部分もあったのですよ。Σ(゚д゚;)

体内で割れていた卵もあったため、腹腔内洗浄をして甲羅を元に戻しました。

カメさんはしっかりと飼っていたら40年位は生きるそうです。
今回のカメさんは17歳ということで、これからも長生きしてもらいたいなーと思います。