コラム

(23)高齢犬の乳腺腫瘍

雌の避妊手術をしていないのワンちゃんに多い病気で乳腺腫瘍があります。

特に、高齢で乳線腫瘍を発症したワンちゃんは手術をしていないケースも多く見られます。

その理由は、飼い主さんが、高齢犬であるため、全身麻酔ができないと思っていることが多いようです。

手術をしていないワンンちゃんの乳腺腫瘍はどんどん大きくなり、地面に接するようになったり、痒いたり舐めたりすることによって腫瘍が膿んでしまっていること多く見られます。

そのようなワンちゃんは臭いを発するようになり、生活の質も著しく低下します。

当院では乳腺腫瘍のワンちゃんは年齢に関わらず、まず、手術前検査をお勧めします。検査で全身転移がなく全身麻酔が可能であれば、乳腺腫瘍摘出および避妊手術をお勧めします。

手術前検査に異常があれば、適切な処置を飼い主さんと話し合います。

症例:15歳 M・ダックスフンド 未避妊 乳腺腫瘍

<手術前>

<手術後>

手術後はとても快適な生活を送っています。