コラム

(5)心臓病について

わんちゃんの平均寿命が延びるなか、心臓病になる子の割合も増加傾向にあります。

ひとことに心臓病といっても色々なタイプがあります。わんちゃんで一番多い心臓の病気は左側の弁が逆流する僧帽弁閉鎖不全症です。その他、フィラリア症、三尖弁閉鎖不全症、大動脈狭窄症、肺動脈狭窄症、動脈管開存、中隔欠損などです。

大事なことは、わんちゃんがどの種類の心臓病になっているかを把握することです。その為には心臓の検査(心エコー、レントゲン、心電図、血液検査など)が必要になります。病名が診断された場合、飼い主さんはその子の病名と薬の名前をメモしておく必要があります。

なぜなら心臓病の子は突然状態が悪くなることがあるからです。その時かかりつけの病院とすぐに連絡が繋がればよいのですが、夜中や休診日ではそういうわけにはいきません。かかりつけではない病院に連れていけば、当然その子の状態を把握するのに時間がかかります。心臓病の治療は時間との勝負になります。

当院では、検査結果や診断名や投薬内容を記載して飼い主さんにお渡しします。
我が子の命を守るため病状を理解して、一緒になって治療しましょう!!